現代書作家協会
創立者 武士桑風(たけしそうふう)の提唱する”それぞれ作家たれ”という
意識のもと創造性に富んだ作家の集団で形成されています。
現会長は齋藤 華秀(さいとう かしゅう)です。
【現代書展】他に【現代臨書展】を主催しています。
武士桑風
群馬県出身、比田井 天来(ひだい てんらい)に師事 前衛書道(墨象)の分野で新境地を開拓。
毎日書道展の設立に参加し、現代書作家協会代表、全日本書道連盟顧問などを務めた。
代表作【神話】【竜神伝説】


現代書作家協会の歴史
昭和43年(1968年)1月、前衛書道の集団結合によって現代書作家協会が設立。
その年の5月、数寄屋橋交差点東芝ビル8階東京セントラル美術館での創立展開催。
その後幾多の遍歴を経て、現在は六本木、国立新美術館において現代書部門、
臨書部門合同の現代書作家協会展を主催している。
武士桑風20年史より
私たちの発表する作品は、その道程の時点、地点でとらえたもの、その時点、
地点での主張でなければならない。作品のなかには、超時間的、超空間と思え
るものがあるかもしれない。それも私たちは歴史的必然法則のなかでの発展と思う。
私たちの発表する作品の形にひそむ生命が、私たち自身であり、作品がより人間的
でありたいと願っている。それは書表現がとりもなおさず人間形象であるからである。
現代書作家協会 顧問 岡田櫂歌
武士先生がおっしゃた事
私が武士桑風先生にお目にかかったのは、私が50代の初めの頃だったと思う。
事務所に足を運ばれ、諸先生方と楽しく談笑されていたことを今も懐かしく思う。
武士先生が作品についてお話されていたことで、印象にのこったことは、
『現代書を書くために最も大切なことは、一本の線を書くために、古典の臨書を徹底的に、
繰り返し繰り返し書くことです。』このお話を先生はよくされていた。
理論的には、ここをこうすれば良いとか細かいことなど、そうゆうことはほとんど教えてくださらなかった。今思えば『線を書くときに筆を一度持ったら持ち返さないことです』という元気な声が、ふと記憶に蘇ってきた。
とにかく難しいことなのだが、私は一気に一度で書き上げるということじゃないかと想像して、今も現代書を書く時には、そのとこを思い出して試みている。
武士先生の作品の特徴は、なんといってもシンプルで抽象的な形でモダンであった。
先生は線というものを常に追求されておられた。一見すると私達にも書けそうなかんじに見えたのだが、それを真似しようと思っても、とても真似できるものではないと感じていた。
その線は、武士先生固有の芸術なのだと思う。線が生きていなければ現代書ではないという事が一番の基本であるという事なのだと思う。
今でも武士先生の筆を動かす御手を思い出す。
現代書作家協会
前会長 菅原 竹情

今、無心という空な状態を造り出す時、芸術の歴史に無限を感じるのである。
芸術とは一つ抽象なのだ。自然を前に夢想することにより自然から抽象を引き出す。
結果よりむしろ創造のことを考える。無用な細部を捨象し特性的なもの本質的なものを表示する「抽象への意思」を意識的に抱く事を最高の目標に新しい一歩を模索していく事にある。


現代書作家協会
現会長 齊藤 華秀
